宮崎駿監督
宮崎駿監督に、昔お仕事でお会いしたことがあります。
当時、ぬいぐるみメーカー「サン・アロー」に入社して
3年目あたりの頃、社長から「トトロを担当してね」
といわれたのでした。
トトロ・・・そう、「となりのトトロ」のトトロです。
映画が封切られた翌年、サン・アローがトトロを発売する
ことになったのでした。

そんなわけで、スタジオジブリの宮崎駿監督のもとに、
トトロを制作するにあたっての注意点などをお聞きしに
行ったのでした。
もうずいぶん昔のことなので、当時のスタジオの感じとかは
おぼろげな記憶なのですが、宮崎監督は、始終穏やかな
印象であったのはよく覚えています。

目の位置に注意したり、胸の模様に悩んだり・・
宮崎監督にお聞きしたトトロのイメージを壊さないように
制作しました。
なかでもネコバス。12本もある足をどう表現するのか。
大きいサイズはいいのです。問題は一番の売れ筋になる
小さいサイズの展開です。
1点物の作品なら1本ずつ作ればいいのですが、工場生産で
そんなことは出来ません。
ネコバスのイメージを壊さずに、12本の足をどうすればいいのか。
窓だって、1枚ずつ切り抜いてなんてできませんから。
いろいろ悩んで作ったネコバスは、私にとってとても貴重な経験に
なったのでした。
その後、多くの先輩後輩のお力で、トトロシリーズの商品が
たくさん増えていき、今もなおたくさんの人に愛されるぬいぐるみとして
店頭に並んでいます。

今まで、何度もテレビで放送された「となりのトトロ」を見るたびに、
「私はなんて素敵な仕事に恵まれたのだろう・・」
と思わずにはいられませんでした。
宮崎監督の引退会見は、とても残念で・・それと同時に感謝の
気持ちでいっぱいでした。

最新作「風立ちぬ」の冒頭で、少年時代の二郎さんが、夢のなかで
田んぼの上を飛行機に乗って操縦するシーンがありましたが、
私には、トトロがサツキとメイをお腹にのせて、田んぼの上を飛んでる
シーンと重なってみえたのでした。

totoro.jpg










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【 2013/09/08 23:34 】

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